ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
なんだろう?
もしかして、これって映画でよく見る〝俺の胸に飛び込んで来いよ〟みたいな?
「そうだよ」
「……そうだよって」
パチパチと何度もまばたきする。
今、心の中で思ったことに返事したよね?
気のせいかな、とハテナになっていると。
「あと5秒で消える」
ルキくんの足元が少し浮いた。
「えっ、消えるって?!」
「5、4……」
「ちょっと、待って」
「3、2……」
もう、わけ分かんない!
いきおい任せに踏み出すと、ルキくんの胸へ飛び込んだ。
「……目、閉じて」
言われるまま、ギュッとまぶたを閉じる。大きな背中へしがみつくように、両手をまわした。
あっ、少しだけ体が冷んやりしてる。
ルキくんの大きな手に抱きしめられて、鼓動がだんだんと加速していく。
胸が苦しいって、こういうことなんだ。
どうなっているのか、全く分からない。浮いていると言われたら、そんな気もするけど。ぐらついたり、ものすごく早く動いている感じはしない。
もしかして、これって映画でよく見る〝俺の胸に飛び込んで来いよ〟みたいな?
「そうだよ」
「……そうだよって」
パチパチと何度もまばたきする。
今、心の中で思ったことに返事したよね?
気のせいかな、とハテナになっていると。
「あと5秒で消える」
ルキくんの足元が少し浮いた。
「えっ、消えるって?!」
「5、4……」
「ちょっと、待って」
「3、2……」
もう、わけ分かんない!
いきおい任せに踏み出すと、ルキくんの胸へ飛び込んだ。
「……目、閉じて」
言われるまま、ギュッとまぶたを閉じる。大きな背中へしがみつくように、両手をまわした。
あっ、少しだけ体が冷んやりしてる。
ルキくんの大きな手に抱きしめられて、鼓動がだんだんと加速していく。
胸が苦しいって、こういうことなんだ。
どうなっているのか、全く分からない。浮いていると言われたら、そんな気もするけど。ぐらついたり、ものすごく早く動いている感じはしない。