あやかし戦記　裏側の世界へようこそ
木の上から巨大な鬼が叫び、女性や子どもの鬼たちが一斉にイヅナたちに向かって走ってくる。逃げられないように殺すつもりなのだろう。しかし、男性が銃をイヅナたちの足元に撃ち込んで近付けなくし、「僕がみんなを守るから、みんなはその場から離れて！」と声をかけられる。

「端の方へ行くぞ」

レオナードがイヅナとヴィンセントの肩を支え、三人はゆっくりと移動する。イヅナたちご馳走を殺さなかったことに、鬼たちは腹を立てているようだった。

「食事の邪魔をするなら、お前たちも喰ってやる！」

女性の鬼と年老いた鬼はロリータの女性に、子どもの鬼たちは東洋人の女性に飛びかかっていった。

「うふふ、とても元気な鬼さんたちね。でも悪い子はお掃除しなくちゃね」

ロリータの女性はそう笑った後、ナタを大きく振り回す。そして鬼たちを何の躊躇いもなく斬り付けていった。辺りに血が飛び散り、鬼の悲鳴が響く。ロリータの女性にも返り血が飛んでくるが、女性は楽しそうに笑いながら鬼を斬り付けていた。

ロリータの女性が振り回したナタが女性の鬼の首を斬り落とし、年老いた鬼の右目を傷付ける。すると、その鬼たちは悲鳴を上げた後、動かなくなってしまった。
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