あやかし戦記 裏側の世界へようこそ
列車が駅に着くまでまだまだ時間はたっぷりある。少し眠ろうかとイヅナが考えていた時、「君たちもアレス騎士団の入団試験を受けるの?」と突然声をかけられた。
イヅナが横を見ると、通路に二人の男女が立っている。ふわふわとした金髪に赤い目を輝かせながら男性が口を開き、オレンジがかったベリーショートヘアにアンバーの目をした女性が無表情でこちらを見ている。
「そうですけど、もしかしてお二人もですか?」
イヅナが訊ねると、男性は「はい!!」と元気よく言って自己紹介をする。男性の名前はアレン・ホッジンズで、隣にいるのは彼の幼なじみのチターゼ・グランツと言うそうだ。歳は十七歳。アレンが全て話した。
「僕たちも幼なじみっていう関係ですけど、全員十五歳なんです。お二人の方が先輩ですね」
ヴィンセントがそう言うと、「敬語とかいいよ。堅苦しいの嫌だし」とアレンは笑って言う。そのため、二人に対して敬語は使わないということになった。ただこれは、アレンが勝手に言ったことで隣にいるチターゼは何も言っていないのだが……。
「タメ口オッケーなら聞きたいことがあるんだけどいいか?」
イヅナが横を見ると、通路に二人の男女が立っている。ふわふわとした金髪に赤い目を輝かせながら男性が口を開き、オレンジがかったベリーショートヘアにアンバーの目をした女性が無表情でこちらを見ている。
「そうですけど、もしかしてお二人もですか?」
イヅナが訊ねると、男性は「はい!!」と元気よく言って自己紹介をする。男性の名前はアレン・ホッジンズで、隣にいるのは彼の幼なじみのチターゼ・グランツと言うそうだ。歳は十七歳。アレンが全て話した。
「僕たちも幼なじみっていう関係ですけど、全員十五歳なんです。お二人の方が先輩ですね」
ヴィンセントがそう言うと、「敬語とかいいよ。堅苦しいの嫌だし」とアレンは笑って言う。そのため、二人に対して敬語は使わないということになった。ただこれは、アレンが勝手に言ったことで隣にいるチターゼは何も言っていないのだが……。
「タメ口オッケーなら聞きたいことがあるんだけどいいか?」