あやかし戦記 裏側の世界へようこそ

ギルベルトがそう言い、パーティーホールが騒つく。座学があるなんて、そんなの無理、そんな言葉ばかりがパーティーホールに飛び交っていた。

「黙れ、ガキ共！！さっさと教室に入れ！！あたしが教官として貴様らに教える！！」

ツヤの怒声が響き、文句を言っていた人たちが一斉に体を震わせてパーティーホールを出て行った。

「僕らも移動しようか」

「イヅナは座学は大丈夫だろ。何せおじいちゃん直伝の暗記方があるからな！」

「そうね。頑張りましょう」

イヅナは微笑み、レオナードとヴィンセントとパーティーホールを出て行く。その後を「待ってよ〜！」と言いながらアレンが追いかける。

教室に向かうイヅナたちを、チターゼとギルベルト、そして三大戦闘員たちがその目に様々な感情を乗せて見つめていた。



アレス騎士団の入団試験は、エーデルシュタイン家の屋敷に泊まり込みで行われる。朝から夜になるまで、イヅナたちは訓練兼入団試験を受け続けるのだ。