あやかし戦記 裏側の世界へようこそ
「制限時間は一人十五分!十五分の間に、あたしに傷を負わせることができたら合格だ。でも、あたしに負ければ失格となる。……妖の弱点が核だというのはもう知っているな?」
ツヤの問いに全員が頷く。授業で何度も妖については学んだ。妖の弱点は核で、相手の匂いから性別や年齢、食べてきたものなどがわかる。妖は核以外を攻撃されてもすぐに回復するものの、ある一定のラインを越えれば消耗するーーー。イヅナは顔を真っ青にしながら習ったことを頭の中に浮かべる。
どうやら、習ったことを頭に浮かべていたのはイヅナだけではないらしい。レオナードと二人ほどが同じように顔を真っ青にしている。そんなイヅナたちを見て、ツヤはフッと笑う。
「あたしの核の場所はお前たち、知らないだろう?教えてやる。殺すつもりでそこを狙え。……あたしの核は、心臓だ」
不敵に笑ってツヤは自身の左胸のあたりに手を当てる。絶対に手加減はしない、勝たせない、そんな意思が彼女からは感じ取られ、イヅナの体に寒気が走った。ここで負ければ、妖と人の共存の夢は二度と敵わない。勝たなければならないのだ。
ツヤの問いに全員が頷く。授業で何度も妖については学んだ。妖の弱点は核で、相手の匂いから性別や年齢、食べてきたものなどがわかる。妖は核以外を攻撃されてもすぐに回復するものの、ある一定のラインを越えれば消耗するーーー。イヅナは顔を真っ青にしながら習ったことを頭の中に浮かべる。
どうやら、習ったことを頭に浮かべていたのはイヅナだけではないらしい。レオナードと二人ほどが同じように顔を真っ青にしている。そんなイヅナたちを見て、ツヤはフッと笑う。
「あたしの核の場所はお前たち、知らないだろう?教えてやる。殺すつもりでそこを狙え。……あたしの核は、心臓だ」
不敵に笑ってツヤは自身の左胸のあたりに手を当てる。絶対に手加減はしない、勝たせない、そんな意思が彼女からは感じ取られ、イヅナの体に寒気が走った。ここで負ければ、妖と人の共存の夢は二度と敵わない。勝たなければならないのだ。