あやかし戦記 裏側の世界へようこそ
次の人がツヤと戦っている間、緊張で倒れてしまいそうなイヅナをアレンが支え、水を渡してくれる。それを少しずつ飲んでいると、アレンが優しい笑みで言った。
「……大丈夫、イヅナさんならできるよ。だってイヅナさんは、今日まで辛いことをたくさん乗り越えて、努力してきたから。一緒に世界を変えよう。人と妖が共存できる世界を、一緒に作ろう」
「アレンさんも同じ気持ちでーーー」
アレンの言葉にイヅナは驚いたものの、アレンの名前が呼ばれてしまう。最後にツヤと戦うのはイヅナとなった。唇を噛み締め、アレンの戦い方を見る。
アレンはツヤの蹴りを交わし、隙を見て地面に落ちている砂を掴む。そして砂をツヤに投げつけ、ツヤの激しい動きが緩んだ隙に斧で肩を斬り落とした。
「目潰しなど初めてされたぞ……。入団、おめでとう」
肩を再生させたツヤはアレンに手を差し出す。アレンは嬉しそうに手を取った。
「ありがとうございます!」
とうとう、自分の戦う番がやってきた……。ただ心臓の鼓動がうるさい。周りから聞こえてくる音もやけに大きく感じる。そんな中、名前が呼ばれた。
「イヅナ・クリアウォーター!」
「……はい!」
「……大丈夫、イヅナさんならできるよ。だってイヅナさんは、今日まで辛いことをたくさん乗り越えて、努力してきたから。一緒に世界を変えよう。人と妖が共存できる世界を、一緒に作ろう」
「アレンさんも同じ気持ちでーーー」
アレンの言葉にイヅナは驚いたものの、アレンの名前が呼ばれてしまう。最後にツヤと戦うのはイヅナとなった。唇を噛み締め、アレンの戦い方を見る。
アレンはツヤの蹴りを交わし、隙を見て地面に落ちている砂を掴む。そして砂をツヤに投げつけ、ツヤの激しい動きが緩んだ隙に斧で肩を斬り落とした。
「目潰しなど初めてされたぞ……。入団、おめでとう」
肩を再生させたツヤはアレンに手を差し出す。アレンは嬉しそうに手を取った。
「ありがとうございます!」
とうとう、自分の戦う番がやってきた……。ただ心臓の鼓動がうるさい。周りから聞こえてくる音もやけに大きく感じる。そんな中、名前が呼ばれた。
「イヅナ・クリアウォーター!」
「……はい!」