忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜
「……俺の一生をかけて、お前を幸せにする」
「天音……」
「唯香だけを愛してる」
私の手の甲にそっとキスをして、そして柔らかく微笑んだ。
式ではなく、控室で二人きりの時にそう言葉をくれるのがとても嬉しくて。
今日も王子様そのもののその振る舞いに、私は淡く頬を染めつつその目を見つめ返して笑った。
「天音」
「ん?」
「私も、天音だけを愛してます」
End.