置き去りにされた花嫁をこの手で幸せに
1週間の病欠をもらい、私は室長や加賀美くんの勧めもあり辞めずに働くことにした。
体が落ち着いてくると心も落ち着いてきて仕事のことが気になり始めてしまった。ここまできたプロジェクトを無責任な形で下りたくない、と思った。
その気持ちを汲んで復職させてもらうことにした。
復職とはいえもともとみんなには退職の意向が伝わっていなかったようで病欠で通っていたので室長様々だった。
仕事に戻ったが週の半分はテレワークになり大きく配慮してもらえることになった。
加賀美くんとはあの日から欠かすことなく連絡をくれ、日曜日には外に連れ出してくれた。
まだ寒いから、と2人で映画を見に行ったが、待ち合わせた後からずっと手を繋いでいて関係が変わったことを今更ながらに思い知った。手袋をとり、繋いだ手を彼のポケットに入れられドキドキした。
映画を見るときもずっと手を離さず、加賀美くんってこんなに甘い人だったの?と思うくらいに甘くなっていた。
そんな加賀美くんにずっと胸がドキドキしていて気持ちが溢れてきた。
甘い加賀美くんにいつもと同じ自分を見せられず猫をかぶったようになってしまう。
「奈々美。もしかして緊張してるの?今さらだよ。でもそんな姿も可愛いからいいんだよ。奈々美は奈々美だからね」
「加賀美くんだっていつもと違う。優しいもん。私にはいつも外面よくなかったじゃない。万人受けの方の顔になってる」
「隼人だよ。万人受けの顔はもうやめるよ。奈々美だけが特別だから」
「は、隼人」
「なに?」
「私、そんな特別じゃなくていい。緊張する」
「特別に決まってるだろ。奈々美が俺との距離が0になってるなんて嬉しすぎる」
ぎゅっと手を握られ、持ち上げられた。
「手を繋ぐっていいな。奈々美の体温を感じるよ」
「緊張で汗かきそうだから甘いこと言わないで」
「そのうち慣れるよ」
加賀美くんはこれでもかというくらい私に甘く優しい彼になった。
体が落ち着いてくると心も落ち着いてきて仕事のことが気になり始めてしまった。ここまできたプロジェクトを無責任な形で下りたくない、と思った。
その気持ちを汲んで復職させてもらうことにした。
復職とはいえもともとみんなには退職の意向が伝わっていなかったようで病欠で通っていたので室長様々だった。
仕事に戻ったが週の半分はテレワークになり大きく配慮してもらえることになった。
加賀美くんとはあの日から欠かすことなく連絡をくれ、日曜日には外に連れ出してくれた。
まだ寒いから、と2人で映画を見に行ったが、待ち合わせた後からずっと手を繋いでいて関係が変わったことを今更ながらに思い知った。手袋をとり、繋いだ手を彼のポケットに入れられドキドキした。
映画を見るときもずっと手を離さず、加賀美くんってこんなに甘い人だったの?と思うくらいに甘くなっていた。
そんな加賀美くんにずっと胸がドキドキしていて気持ちが溢れてきた。
甘い加賀美くんにいつもと同じ自分を見せられず猫をかぶったようになってしまう。
「奈々美。もしかして緊張してるの?今さらだよ。でもそんな姿も可愛いからいいんだよ。奈々美は奈々美だからね」
「加賀美くんだっていつもと違う。優しいもん。私にはいつも外面よくなかったじゃない。万人受けの方の顔になってる」
「隼人だよ。万人受けの顔はもうやめるよ。奈々美だけが特別だから」
「は、隼人」
「なに?」
「私、そんな特別じゃなくていい。緊張する」
「特別に決まってるだろ。奈々美が俺との距離が0になってるなんて嬉しすぎる」
ぎゅっと手を握られ、持ち上げられた。
「手を繋ぐっていいな。奈々美の体温を感じるよ」
「緊張で汗かきそうだから甘いこと言わないで」
「そのうち慣れるよ」
加賀美くんはこれでもかというくらい私に甘く優しい彼になった。