置き去りにされた花嫁をこの手で幸せに
「奈々美、大丈夫か?」
「全然大丈夫。楽しくて仕方ないの。テンションが上がって仕方ないの。隼人は違うの?あのカビ臭くて変なエントランスのホテルがあんなふうに生まれ変わったんだよ。立て直したみたいに再生してたんだよ」
「そうだな。最初のあれを知ってるから正直なところ感無量だよ。やってやったぞ、って胸を張って言いたい」
「うん!お客さんがたくさん笑顔になれるホテルになるといいね」
「あぁ。あと2ヵ月か。ラストスパートだな」
「うん!」
タクシーがホテルへ着くとチェックインして別々の部屋へと向かった。
私たちはまだそういう関係にはない。
ましてや今日は仕事出来ている。
でも、と部屋へ戻る直前に廊下でキスをした。
隼人に手を壁に縫い止められ、私は見上げるようなキスをする。
隼人の舌が入り込み、私は吐息が漏れてしまう。
誰か来ないか心配になるが隼人は休むことなく私を追いつめる。
力が抜けそうになった時、ギュッと抱きしめられた。
「ダメだ、これ以上は我慢できなくなる。今日は仕事出来てるからまた今度な」
そういうと頬にチュッとキスを落とし私を部屋の中に送り届け、隼人は隣の部屋へいってしまった。
はぁ……。
私もこのまま続けていたら隼人を求めてしまっていたかもしれない。そう思うと彼を想って、ため息が漏れた。
私も隼人が近くにいて欲しい。近くで感じたい。
そんな想いに駆られた。
お風呂から出ると隼人からメッセージが届いていた。
【さっきは奈々美があまりに可愛すぎて本当に止められなくなりそうだった。奈々美にどっぷりハマってる自分がヤバいと思うけど奈々美に呆れられないように気をつけるよ】
なんかちょっと可愛い。
反省して、メッセージ送ってくるなんて隼人にもこんな一面があったんだな、と思うと胸が温かくなった。
【呆れないよ。でも今までとのギャップでドキッとする。隼人が私を本当に好きでいてくれるって感じられて嬉しい】
【おい、この壁に穴あけてそっちにいきたくなるだろう。可愛いこと言わないでくれ】
【ふふ、また明日ね】
【また明日。奈々美、好きだよ】
甘い甘いメッセージのやりとりは私の気持ちを穏やかにしてくれた。
「全然大丈夫。楽しくて仕方ないの。テンションが上がって仕方ないの。隼人は違うの?あのカビ臭くて変なエントランスのホテルがあんなふうに生まれ変わったんだよ。立て直したみたいに再生してたんだよ」
「そうだな。最初のあれを知ってるから正直なところ感無量だよ。やってやったぞ、って胸を張って言いたい」
「うん!お客さんがたくさん笑顔になれるホテルになるといいね」
「あぁ。あと2ヵ月か。ラストスパートだな」
「うん!」
タクシーがホテルへ着くとチェックインして別々の部屋へと向かった。
私たちはまだそういう関係にはない。
ましてや今日は仕事出来ている。
でも、と部屋へ戻る直前に廊下でキスをした。
隼人に手を壁に縫い止められ、私は見上げるようなキスをする。
隼人の舌が入り込み、私は吐息が漏れてしまう。
誰か来ないか心配になるが隼人は休むことなく私を追いつめる。
力が抜けそうになった時、ギュッと抱きしめられた。
「ダメだ、これ以上は我慢できなくなる。今日は仕事出来てるからまた今度な」
そういうと頬にチュッとキスを落とし私を部屋の中に送り届け、隼人は隣の部屋へいってしまった。
はぁ……。
私もこのまま続けていたら隼人を求めてしまっていたかもしれない。そう思うと彼を想って、ため息が漏れた。
私も隼人が近くにいて欲しい。近くで感じたい。
そんな想いに駆られた。
お風呂から出ると隼人からメッセージが届いていた。
【さっきは奈々美があまりに可愛すぎて本当に止められなくなりそうだった。奈々美にどっぷりハマってる自分がヤバいと思うけど奈々美に呆れられないように気をつけるよ】
なんかちょっと可愛い。
反省して、メッセージ送ってくるなんて隼人にもこんな一面があったんだな、と思うと胸が温かくなった。
【呆れないよ。でも今までとのギャップでドキッとする。隼人が私を本当に好きでいてくれるって感じられて嬉しい】
【おい、この壁に穴あけてそっちにいきたくなるだろう。可愛いこと言わないでくれ】
【ふふ、また明日ね】
【また明日。奈々美、好きだよ】
甘い甘いメッセージのやりとりは私の気持ちを穏やかにしてくれた。