置き去りにされた花嫁をこの手で幸せに
石垣港から最終の高速船に乗り到着するとすでに夕日が沈む時間になっていた。
ホテルへのチェックインを済ませ、ベランダへ出るとすでに星が見え始めていた。
夕食を済ませ、ビーチへ出ると空は満点の星空へと変わっていた。
こんなに星があるのかと思うほどの無数の星に言葉が出てこない。
隼人とビーチに座り込み空を見上げると隼人は私の後ろに回ってきて背中を支え、寄りかからせてくれた。
隼人のたくましい胸に寄りかかり空を見上げると隼人が指をさした。
「あれ、分かる?」
「ん?」
指差す方を見るがよくわからない。
「あれが南十字星だよ」
「あれが??」
「さっきこっそりホテルのスタッフに確認したから間違いない」
トイレに行くふりをして聞いてきてくれたんだと思うと可愛い隼人の一面を見たようで嬉しくなる。
「全部の星が輝いてるからあれって言われないとわからないね。でもそういう目で見ると確かに十字になってる」
「今が一番綺麗に見えるらしいんだ。もっと暗くなると天の川も綺麗に見えるらしいよ」
「すごい……」
私は今でも宇宙の中にいるような感覚がしている。数えきれないほどの無数の星に照らされ感動して言葉に詰まる。
あのポスターと同じ風景が今、目の前にある。
「奈々美。今この景色を一緒にこうして見れて嬉しいよ」
「うん。連れてきてくれてありがとう。あの時のことを覚えていてくれてありがとう」
「この星の数くらいたくさんの人間がいる中で、手遅れだと思っていた奈々美が今ここにいてくれることに感謝するよ。俺の胸に今いること、抱きしめられることに幸せを感じるよ」
「うん。私に手を伸ばしてくれてありがとう。支えてくれて、守ってくれて、時には意地悪だけどそれも愛情だったと気がつけてよかった」
隼人は後ろに手をつき斜めになっていた体を倒し、2人で砂浜に抱きしめ合いながら寝転んだ。
「いつまででも眺めていられるな」
「うん」
飽きることなく星空をどれだけ眺めていたのだろう。
くしゅん
ついくしゃみが出てしまった。
「流石に寒くなってきたな。部屋へ戻ろう。明日はもっと暗いところで天の川を観に行けばいいよ」
そういうと私の手を引き起こしてくれた。
ホテルへのチェックインを済ませ、ベランダへ出るとすでに星が見え始めていた。
夕食を済ませ、ビーチへ出ると空は満点の星空へと変わっていた。
こんなに星があるのかと思うほどの無数の星に言葉が出てこない。
隼人とビーチに座り込み空を見上げると隼人は私の後ろに回ってきて背中を支え、寄りかからせてくれた。
隼人のたくましい胸に寄りかかり空を見上げると隼人が指をさした。
「あれ、分かる?」
「ん?」
指差す方を見るがよくわからない。
「あれが南十字星だよ」
「あれが??」
「さっきこっそりホテルのスタッフに確認したから間違いない」
トイレに行くふりをして聞いてきてくれたんだと思うと可愛い隼人の一面を見たようで嬉しくなる。
「全部の星が輝いてるからあれって言われないとわからないね。でもそういう目で見ると確かに十字になってる」
「今が一番綺麗に見えるらしいんだ。もっと暗くなると天の川も綺麗に見えるらしいよ」
「すごい……」
私は今でも宇宙の中にいるような感覚がしている。数えきれないほどの無数の星に照らされ感動して言葉に詰まる。
あのポスターと同じ風景が今、目の前にある。
「奈々美。今この景色を一緒にこうして見れて嬉しいよ」
「うん。連れてきてくれてありがとう。あの時のことを覚えていてくれてありがとう」
「この星の数くらいたくさんの人間がいる中で、手遅れだと思っていた奈々美が今ここにいてくれることに感謝するよ。俺の胸に今いること、抱きしめられることに幸せを感じるよ」
「うん。私に手を伸ばしてくれてありがとう。支えてくれて、守ってくれて、時には意地悪だけどそれも愛情だったと気がつけてよかった」
隼人は後ろに手をつき斜めになっていた体を倒し、2人で砂浜に抱きしめ合いながら寝転んだ。
「いつまででも眺めていられるな」
「うん」
飽きることなく星空をどれだけ眺めていたのだろう。
くしゅん
ついくしゃみが出てしまった。
「流石に寒くなってきたな。部屋へ戻ろう。明日はもっと暗いところで天の川を観に行けばいいよ」
そういうと私の手を引き起こしてくれた。