何も言わないで。ぎゅっと抱きしめて。
「しゅん……やぁ……」
「ん?ここがいい?」
「ああっ……!」
私の敏感なところを優しく手でなぞり、それにビクンと身体を跳ねさせていると嬉しそうにさらに手が下へ伸びていく。
合間に激しいキスで唇を塞がれて、あの時と同じく甘い吐息をこぼすことしかできない。
「舞花」
「っ……あ……」
「舞花っ」
「隼也っ……」
私を求めて何度も名前を呼ぶ声が、とても切なくて。それと同時にとても幸せで。
目を開くと、その余裕のない表情が視界に入り込む。
今度こそ、わかる。
隼也は、私を見てくれている。
他の誰でもない。私を見てくれているのだ。
「舞花っ……大好きだ……」
私への愛の言葉が本当に嬉しくて。
言葉にできない感情が目から涙となってこぼれ落ちる。
それをぺろりと舐めた隼也は、ゾクリとするほどに綺麗な顔をしていて。少し汗ばんだ額から滲み出る色気で心臓が破裂してしまいそう。
そのままどれくらいの時間か、溺れてしまいそうなほどの甘さで全身で私を愛してくれた。