猫目先輩の甘い眼差し
ツーリングと生い立ち
◇◇
「ねぇ、月香ちゃんは、男の子と2人で遊びに行ったこと、ある?」
オープンキャンパスの日から5日経った金曜日。
昼食を終えた後、隣でお菓子を食べている月香ちゃんに尋ねた。
「えっ⁉ それは……デートに行ったことがあるかってこと?」
「……うん」
丸く開かれた瞳と視線を合わせ、小さく頷く。
「いや……私人見知りだから、1回もないよ。もしかして、誰かに誘われたの?」
「…………かもしれない」
「ええっ⁉」
少し間を置いて答えると、詳しく教えてほしいと言わんばかりに椅子ごと体を寄せてきた。
口元に砂糖、目はキラキラで、興味津々の様子。
交流し始めて1ヶ月強。
主に部活動や趣味の話をしてきた私が、突然恋バナを持ちかけるんだもん。
さっきまで世間話しながらご飯食べてたし、そりゃ驚くよね。
一体何があったのかというと──遡ること昨夜。
宿題を終わらせて、動物の動画に癒やされていた時のこと。
【見て見て! ツーリング先で出会ったトラ達!】
「ねぇ、月香ちゃんは、男の子と2人で遊びに行ったこと、ある?」
オープンキャンパスの日から5日経った金曜日。
昼食を終えた後、隣でお菓子を食べている月香ちゃんに尋ねた。
「えっ⁉ それは……デートに行ったことがあるかってこと?」
「……うん」
丸く開かれた瞳と視線を合わせ、小さく頷く。
「いや……私人見知りだから、1回もないよ。もしかして、誰かに誘われたの?」
「…………かもしれない」
「ええっ⁉」
少し間を置いて答えると、詳しく教えてほしいと言わんばかりに椅子ごと体を寄せてきた。
口元に砂糖、目はキラキラで、興味津々の様子。
交流し始めて1ヶ月強。
主に部活動や趣味の話をしてきた私が、突然恋バナを持ちかけるんだもん。
さっきまで世間話しながらご飯食べてたし、そりゃ驚くよね。
一体何があったのかというと──遡ること昨夜。
宿題を終わらせて、動物の動画に癒やされていた時のこと。
【見て見て! ツーリング先で出会ったトラ達!】