猫目先輩の甘い眼差し
白いTシャツに赤のミニスカートで、足元はスニーカー。
髪の毛は下ろしてて、サラサラのストレートヘア。
シンプルとはいえ、体型に自信がないとなかなか挑戦できないコーディネートだ。
「脚も真っ直ぐで綺麗ですし、なんか色気もありますよね」
思わずポロッと羨望の声が漏れる。
自分も、背が低いわけではなく、平均よりも高いほう。だけれど、今日は動きやすいパンツコーデで来たため、少し比べてしまった。
そんな私に、目黒先輩は。
「色気ねぇ……体型だけはな」
……さっきから言葉がきついような。自分も人のこと言えないけど。
もしかしてやきもち妬いてる?
尾行を続けること十数分。コーヒーを飲み干した2人はペットショップの中へ。
「うわっ、最悪。なんでよりによって……」
「どうします? 私達も入りますか?」
「……そうだな」
2人が奥に進んだのを確認して、私達も歩を進めた。
「やっぱり動物っていいよね。ね、朝日さん」
「ちょっと一ノ瀬くん! 私こっち!」
「あ! ごめん!」
「もー! こんな静かな子が私なわけないじゃん!」