猫目先輩の甘い眼差し


白いTシャツに赤のミニスカートで、足元はスニーカー。
髪の毛は下ろしてて、サラサラのストレートヘア。

シンプルとはいえ、体型に自信がないとなかなか挑戦できないコーディネートだ。



「脚も真っ直ぐで綺麗ですし、なんか色気もありますよね」



思わずポロッと羨望の声が漏れる。


自分も、背が低いわけではなく、平均よりも高いほう。だけれど、今日は動きやすいパンツコーデで来たため、少し比べてしまった。


そんな私に、目黒先輩は。



「色気ねぇ……体型だけはな」



……さっきから言葉がきついような。自分も人のこと言えないけど。

もしかしてやきもち妬いてる?


尾行を続けること十数分。コーヒーを飲み干した2人はペットショップの中へ。



「うわっ、最悪。なんでよりによって……」

「どうします? 私達も入りますか?」

「……そうだな」



2人が奥に進んだのを確認して、私達も歩を進めた。



「やっぱり動物っていいよね。ね、朝日さん」

「ちょっと一ノ瀬くん! 私こっち!」

「あ! ごめん!」

「もー! こんな静かな子が私なわけないじゃん!」
< 159 / 312 >

この作品をシェア

pagetop