猫目先輩の甘い眼差し


「もちろん! バスが来るまで時間あるから会おうか」

「やったぁ。ありがとうございます」



ふにゃっと頬を緩ませた世蘭ちゃん。

その姿がまたさらに可愛くて、こっちもつられて頬が緩む。


次会えるのは2週間後だと思ってたのに、またすぐ会えるなんて。

稽古中に顔がニヤつかないよう気をつけなきゃ。



ファミレスの場所を確認し、2階へ移動。

一足先に昼食を取りながら、回るお店を話し合う。



「どこか見たいところある?」

「そうですね……ペットショップもですけど、まずは全体的に回りたいです。前回行った時は全然見れなかったので」

「あー、そうだったね」



ハンバーグを口に運び、思い出す。


テスト後の時は、動物見て、世蘭ちゃんの昔話を聞いたんだっけ。

あと、尾行されてた時も、雷夜に連れ回されてたから、あまりお店に行ってなさそう。



「わかった。世蘭ちゃんが見たいところ全部行こうか」

「ありがとうございます!」



よし。今日は彼女のためにも、自分のためにも、思いっきり楽しんで帰ろう。
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