猫目先輩の甘い眼差し
「世蘭ちゃんは何月生まれ?」
「9月だよ。見事に2ヶ月ずつ離れてるね。9月は何の石?」
「サファイアだったかな。青のイメージが強いけど、他の色もあるみたいだよ」
知識も足して答えた樫尾くん。
なんとルビーとサファイアは同じ石なんだそう。
「世蘭ちゃんと仲間だったんだ〜。それにしても本当に詳しいね。お友達石博士なの?」
「博士っていうか、キラキラした物が好きなんだよ。多分楠木さん以上にアクセサリー持ってると思う」
「へぇ〜、オシャレさんなんだね!」
再び盛り上がる2人をよそに、得た情報をスマホのメモにこっそり打ち込む。
月香ちゃんが7月で、樫尾くんが11月……っと。
やった! 5月から12月まで埋まった!
心の中でガッツポーズしていると、一ノ瀬先輩からメッセージが届いた。
昨日送った写真の感想かな?
なんて予想しながらアプリを開く。
……そういえば、先輩は何月生まれなんだろう。
バイクに乗れるのが16歳からだから……春休みよりも前だよね。
うーん、範囲が広すぎて全然絞れない。