きみは桜姫。
「やだよ!ほら!宙も見ろよ!乙女ポエム」
風雅くんは、席に着こうとした宙くんに大きな声で言った。

「風雅、なに?」
宙くんは無表情で言った。

「これ、あかりちゅあんの乙女ポエム♡」
風雅くんはそう言って、
宙くんにスケッチブックを渡してしまった。

「……」宙くんは黙ってしまった。


「宙!読めよ!ほら、大きな声で」風雅くんは言った。

< 13 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop