きみは桜姫。
side 風雅
クリスマスも近いこの時期に、俺は宙と殴り合いの喧嘩をした。
このことは学校中の噂になるだろう。
俺は急に気が向いて、ピアノのレッスンに行っていた。
その帰りだった。
「宙。何してんだよ」
宙が女と歩いていた。
女ができたなんて、俺聞いてないし。
女は怖いものを見たような表情をした。
はぁ?俺そんなに怖い?
「風雅は何してるの?」
「いっちょまえに女連れて気になるだろ。先言えよ。
……ピアノの帰りだ。一応続けてんの。俺偉いだろ?
ってよく見たらバイキン姫じゃねえか。
子綺麗になったけどバイキンに変わりねえな。こんなバイキンと歩いてたら菌がうつるだろ。なにやってんだよ宙」
俺は宙が俺に何も言ってくれなかったことになんだか寂しくなって、バイキン姫をいびった。
クリスマスも近いこの時期に、俺は宙と殴り合いの喧嘩をした。
このことは学校中の噂になるだろう。
俺は急に気が向いて、ピアノのレッスンに行っていた。
その帰りだった。
「宙。何してんだよ」
宙が女と歩いていた。
女ができたなんて、俺聞いてないし。
女は怖いものを見たような表情をした。
はぁ?俺そんなに怖い?
「風雅は何してるの?」
「いっちょまえに女連れて気になるだろ。先言えよ。
……ピアノの帰りだ。一応続けてんの。俺偉いだろ?
ってよく見たらバイキン姫じゃねえか。
子綺麗になったけどバイキンに変わりねえな。こんなバイキンと歩いてたら菌がうつるだろ。なにやってんだよ宙」
俺は宙が俺に何も言ってくれなかったことになんだか寂しくなって、バイキン姫をいびった。