きみは桜姫。
「風雅……俺、これからは間違ってることは間違ってると言うよ」

宙が俺に刃向かった。
いつも言うことはなんでも聞くのに。

なんだよ。
俺バイキン姫に負けてんじゃん。

「は?俺の言うこと聞けよ。そんな女と歩いてたらお前腐るだろ」

「風雅、中学上がって落ち着いたと思ったけど、お前、やっぱりサイテーだな」

俺は宙を殴った。
「俺のことずっとサイテーだと思ってたのか?」

「……」

「なんだよその顔、やり返すならやり返せよ」

「や……やめて2人とも」
バイキン姫は言った。

駅前がざわつき始めた。

「やり返さねえよ。お前おかしいよ」

バキッ

「……うるさい」
俺は宙をまた殴った。

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