きみは桜姫。
俺は気がついていた。

昔からいじめっ子で、

俺はすぐに人に暴力を振るったりいじめたりする。

中学にあがったころ、そのことに気がついて自分を懸命に抑えようとしてきた。

けどあの女は俺の癪に触る。

「……風雅、目を覚ませよ」

「……うるさい……いいからそのバイキンと離れろ」俺ははバイキン姫の手を掴んだ。

宙がその手を払いのけようとする。
その拍子に俺の手が切れた。

「……いってー」
切れた手から血が吹き出した。

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