きみは桜姫。
「おー!その見た目でお姫さまかよ!
バイキン姫の間違いじゃねえの?」
風雅くんは冷やかした。

「ふ……いえてる。バイキン姫」
とさっきの女子が笑っている。

「宙?宙もそう思うよな?ほら言ってみろ。《バイキン姫》って」風雅くんは言った。

「……………バイキン………姫」


その宙くんの一言を聞いたが最後、私は身体のあちこちがきゅうっと痛くなって、トイレに駆け込んだ。
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