きみは桜姫。
「ねえ、教えてあげようか?女の子はみんな、俺にしてほしいことがあるらしい。だからしてあげる。でも……」

魔がさした。

俺はあかりを掃除用具が入ったロッカーに押しつける。

「みんな俺のこと怖いって言うんだ」

そう低い声で囁いて、

あかりのあごに手を引っ掛けた。

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