きみは桜姫。
「そうだよな。スポーツとか、芸術とか……
風雅は見かけによらずなんでもできるからなぁ。
ピアノ弾けるし、スポーツもできるじゃん。
そういえば作曲の方は破門されたのか?」
「された。とっくに」
「え?風雅くん曲作れるの?私の詩に曲、書いてほしいなぁ」
「……やだよ、それに小学生の時から作ってない」
「俺も聞きたいよ。ダメ元でやってみてよ」
「うんうん」あかりはキラキラした期待の眼差しを俺に向けた。