きみは桜姫。


「カナエ先輩、これ、合唱祭の楽譜です」

俺は完成した日本歌曲3曲を、
カナエ先輩に渡した。

俺の黒髪と謙虚な態度に、カナエ先輩は少し驚いたが、すぐに険しい顔になった。


「確かに受け取ったわ。

あなたのことは個人的に嫌いだけど、
あかりのお願いだもの。

ちゃんと歌わせてもらうわ」


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