きみは桜姫。
表紙のメッセージを読み、
ページをめくると、
葬式のことや手続きのやり方など、
細々としたことが丁寧に書き込んであった。

「母さん……」





母さんごめん。


いつも心配かけたね……





窓から風が吹き込んで、桜の香りがした。
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