きみは桜姫。
園長さんは、古いアルバムを出して、

俺の母さんと父さんの若い頃の写真を見せてくれた。

「晶子ちゃんと、信雄くん。

2人とも体が弱くてね。

あるとき孤児院を卒業して、2人で街に出て、一緒に暮らすようになったんですよ」

「そうだったんですね」


「とてもいい子たちでした」









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