きみは桜姫。
小さな部屋に、小さなキッチンがあるだけの部屋。ここが俺と母さんが住んでいる家だった。

いつもながら独特のにおいがする。

「また工事か……」
隣の部屋が水道管の工事をしていて、
においがこっちの部屋まで伝わってくる。

脇に布団が畳んであり、真ん中にちゃぶ台があって、母さんが座って縫い物をしている。

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