きみは桜姫。
そこでサッカーをしている男子たちがいる。

俺はベンチに封筒を置いた。

「おーい!宙!」
風雅が俺のところに駆け寄ってくる。

「風雅。そういえば習い事じゃなかったっけ?」
誘いに乗っておいて俺は急に気になって、尋ねた。

「あー作曲のレッスンね。バックれたよ。
次来なかったら破門って言われたしもう終わりなんじゃねえの」
風雅は言った。

「……」
習い事なんて俺にとっては羨ましいことだった。でもそんなこと言えないよな……

「行こうぜ」

俺はサッカーに参加した。

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