きみは桜姫。
5時前になった。

風雅はベンチに置いてあった封筒を見て、

「おいお前、まだこんなもの持ってるのかよ」と言った。


そのまま公園のゴミ箱にプリントの入った封筒を捨ててしまった。


俺はそれをただただ見ていた。


本当はあかりを助けたい。

でも俺がしていることは、その真逆で、
いじめに加担しているだけだ。


俺は……馬鹿野郎だ…………


俺は……大馬鹿野郎だ………



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