きみは桜姫。
もう初夏といってもいいくらいの時期だった。ちょっと暑い。早く帰りたい。

帰りはゆるやかな下り坂だ。

こがなくてもスピードが出ていく。

坂を下ると、突き当たりの生垣が見える。

私は自転車に乗りながら、考え事の続きをしていた。

学校から逃げてしまったけど、私の肌がボロボロなことは変わらない。

これから学校に戻ることも考えられないし、中学校、高校と進学していったらどうなんんだろう……

私は生きていける自信がない……

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