きみは桜姫。
そう思っていると、スピードが思ったより出ていて、とっさに急ブレーキをかける。



そのときだった。



バサバサバサ!

という音がして、私の体は生垣の中に飛んでいった。



一瞬何が起きたかわからなかった。


「痛っ………」
え、血……?痛むこめかみに手を当てたら、手が血だらけになっていた。

私、事故ったんだ……生垣にぶつかった。

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