きみは桜姫。
「ちょ、ちょっと大丈夫?!」
道を歩いていたお姉さんが私に声をかけてくれた。ポニーテールの、凛とした感じのお姉さんだ。

「ひどい怪我じゃん!病院まで連れて行ってあげる」

そのままお姉さんが近くの病院に連れて行ってくれた。



何が何だかわからぬまま私は処置を受けた。

「左のこめかみが深く切れていたので10針縫いました。左半身の打撲もあります。塗り薬を出すので安静にしてください」
お医者さんが言った。

聞いたらなんだか余計にこめかみと身体のぶつけたとろが痛い。

「わかりました」私はいきなりの出来事と結果に、目が点になっていたと思う。

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