きみは桜姫。
「助けてくださって、ありがとうございます」私はお姉さんに言った。

「ううん?いいよ。でも前ちゃんと見て?」とお姉さん。

「すみません。あの、お姉さん、連絡先教えてもらってもいいですか?お礼、とか、しなきゃいけないし……」

「いいよいいよ!それより、痛いでしょ!自分の怪我の心配しな!」

「でも、お世話になってるし……」

「まあ、いいわ。連絡先教えるのは大丈夫だけど?私カナエ!中学1年生だよ」

「えっ!もっと大人かと思ってました」

「よく言われる」

「そうなんですね」
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