西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
偽装
それから数日後の日中━━━━━━
「だから!それは、難しいって言ったでしょ?
ご主……いや、黄河さん忙しい方なの!」
『いいじゃん!あの西岡の屋敷に行ってみたいんだもん!しかも、奥様なんて……!
秀実、羨ましすぎるー!それに、朱雀様の奥さんにも会ってみたい!』
「悪いけど……」
秀実は、友人に西岡の屋敷に招待してほしいと催促されていた。
でもまさか、使用人として働かされているなんて言えるわけがない。
なんとか断ろうとしていた。
『てか…秀実ってさ、本当に結婚したの?』
「は?当たり前でしょ?」
『だって“あの”西岡だよ?
結婚したんなら、ちょっとしたニュースになるんじゃない?』
「え?それは……」
『だって、朱雀様は結婚した時、結構なニュースになってたじゃん!西岡三兄弟は、タレント並みに人気だから話題になってたし!』
「そうだね」
『結婚したのが本当なら、招待してよ!』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秀実は、途方にくれていた。
「秀実さん、二階のお掃除お願いします」
水樹に言われ、二階の朱雀の部屋に向かった。
ノックをして中に入ると、花苗がソファで雑誌を読んでいた。
「秀実さん、お掃除ですか?」
「えぇ、花苗さんここにいらっしゃるなら、お願いしていいですか?私は、真白くんのお部屋をしてきますので」
「え……?」
最近の秀実は三兄弟のいない日中は、花苗に当たるようになっていた。
完全に花苗への嫉妬心からくる嫌がらせだ。
でも止まらなかった。
しかも三兄弟の前以外では西岡家の人間を名前で呼び、花苗のことも“花苗さん”と呼んでいた。
水樹達も注意をするが、全く聞く耳を持たない。
「あ、あの!秀実さん!」
「はい?」
「本当に、やめた方がいいですよ!
朱雀達との事を名前で呼ぶのは………」
「大丈夫です。皆さんの前では絶対呼ばないし!
“花苗さんがチクらなければ”」
花苗がチクる、チクらないではない。
そんなこと関係なく、バレるのだ。
だって、屋敷内には監視カメラが設置されているのだから。
「でも……」
「とにかく!掃除!お願いします!」
「だから!それは、難しいって言ったでしょ?
ご主……いや、黄河さん忙しい方なの!」
『いいじゃん!あの西岡の屋敷に行ってみたいんだもん!しかも、奥様なんて……!
秀実、羨ましすぎるー!それに、朱雀様の奥さんにも会ってみたい!』
「悪いけど……」
秀実は、友人に西岡の屋敷に招待してほしいと催促されていた。
でもまさか、使用人として働かされているなんて言えるわけがない。
なんとか断ろうとしていた。
『てか…秀実ってさ、本当に結婚したの?』
「は?当たり前でしょ?」
『だって“あの”西岡だよ?
結婚したんなら、ちょっとしたニュースになるんじゃない?』
「え?それは……」
『だって、朱雀様は結婚した時、結構なニュースになってたじゃん!西岡三兄弟は、タレント並みに人気だから話題になってたし!』
「そうだね」
『結婚したのが本当なら、招待してよ!』
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秀実は、途方にくれていた。
「秀実さん、二階のお掃除お願いします」
水樹に言われ、二階の朱雀の部屋に向かった。
ノックをして中に入ると、花苗がソファで雑誌を読んでいた。
「秀実さん、お掃除ですか?」
「えぇ、花苗さんここにいらっしゃるなら、お願いしていいですか?私は、真白くんのお部屋をしてきますので」
「え……?」
最近の秀実は三兄弟のいない日中は、花苗に当たるようになっていた。
完全に花苗への嫉妬心からくる嫌がらせだ。
でも止まらなかった。
しかも三兄弟の前以外では西岡家の人間を名前で呼び、花苗のことも“花苗さん”と呼んでいた。
水樹達も注意をするが、全く聞く耳を持たない。
「あ、あの!秀実さん!」
「はい?」
「本当に、やめた方がいいですよ!
朱雀達との事を名前で呼ぶのは………」
「大丈夫です。皆さんの前では絶対呼ばないし!
“花苗さんがチクらなければ”」
花苗がチクる、チクらないではない。
そんなこと関係なく、バレるのだ。
だって、屋敷内には監視カメラが設置されているのだから。
「でも……」
「とにかく!掃除!お願いします!」