西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
友人3「どうしたの?」
友人2「秀実?」

秀実「え?あ、ご、ごめん!
ほ、ほらっ!仕事、忙しい人達だから」
慌てて弁解する秀実。
花苗「すみません。なかなか時間が取れなくて……」
花苗もフォローする。

友人1「そういえば花苗さんは、結婚されて結構経ちますよね!」
花苗「はい。20歳の時だから…4年経ちます」
友人2「もう、そんなに経つんですね!」
友人3「朱雀様の結婚って、凄いニュースだったもんね!私達も、かなり驚いたし!」

花苗「そうでしたね。屋敷の門の前にもしばらくは、マスコミの方々が沢山いて大変でした……」

水樹「お待たせしました」
そこに水樹が、ロールケーキと紅茶を持ってきた。

花苗「あ、水樹さん!ありがとうございます!」
水樹「いいえ!
…………花苗様は、甘いのお好きなので少しだけ大きくしてます(笑)」
微笑む花苗に、微笑み返し耳打ちしてきた水樹。

花苗「ありがとうございます……!」
クスッと笑って言う花苗。

友人1「でも、朱雀様の奥様ってどんな方か全然知らなかったから、今日会えて良かった!」
友人2「確か、朱雀様がマスコミの質問にも頑なに答えなかったし……」

水樹「実際、若様にお似合いの美しい方ですよね!」
テーブルに紅茶をセットしていた水樹が口を挟み、更に続けた。
水樹「私達もこの屋敷に仕えた時、初めて花苗様にお会いしてびっくりしたんですよ!あまりにも綺麗で……」

花苗「そ、そんな…////恥ずかしい…////」
水樹「フフ…それにとても純粋だから、こんな風にすぐ顔を赤くされて可愛いし」
友人3「ほんとだ!可愛い~!」

秀実「ねぇ!!水樹さん、おしぼり持ってきて!」
花苗を囲んで、雰囲気が和やかになり嫉妬する秀実。
水樹に鋭く突っ込むように、口を挟んだ。

秀実も令嬢でそれなりに綺麗なので、いつも学生の時輪の中心にいた。
なのに今は、完全に裏方。
それに、秀実も黄河の妻だ。
花苗と何も変わらないはずなのに、この差はなんだろうと。
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