西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
結局黄河は早々と話を進めてしまい、SNSの会社“sima”の会長の娘・秀実を妻に迎え入れたのだった。
しかし!!
黄河は、とんでもない事を言い出したのだ。
「秀実は、ここの使用人として働いてもらう。
杉尾には、会社の秘書に専念してもらうようにしたから、ちょうどよかった!
真白がこの屋敷に花苗以外の女と住むのを、嫌がってたしな!まぁ、かといって秀実はここに住むことになるが……」
秀実が引っ越してくる前日の夜。
今は、二階リビングでいつもの団欒中だ。
「え!!?
黄河さん、今……なんて?」
花苗が黄河の言葉にかなり驚愕し、困惑している。
「なーんだ!
それなら、いいよ!」
「兄さん、そうならそうと言ってよ!!」
反対に朱雀と真白は、黄河の言葉に納得していた。
「え!?朱雀、真白くんも!
黄河さんが言ってる意味わかってる?」
「うん!」
「苗、俺は黄兄ちゃんと、朱兄ちゃんや苗を他の人間に取られるのが嫌なの。
俺達は“特別”だから、外界の人間は俺達と対等に話せないんだよ?」
「そんな……」
「だから言ったろ?
“今までと何も変わらない”って!」
その当然のような三兄弟を見ていて、花苗は思う。
忘れていた━━━━━
西岡三兄弟は“普通”じゃない。
生まれた時から、ある意味“王族”のように“特別”だと言われて生きてきた三兄弟。
だから今ここで“普通”の考えを言ったところで、三人には何も響かないのだ。
花苗はこれから起こるであろう、残酷な生活を想像し震えていた。
そしてできる限り、義理の姉になる秀実の力にならなければと心に誓っていた。
「花苗、どうしたの?
震えてる?寒い?」
「え?う、ううん。大丈夫だよ」
「でも、震えてるよ?」
「花苗様、温かいお飲み物を持ってこさせますね」
森宮が、花苗の足元に跪き言った。
「ううん。いらない。ありがとう、森宮さん。
朱雀、お部屋に行かない?
なんか、疲れちゃった。もう寝たいな…」
朱雀の服を少し掴んで、見上げた花苗。
「わかったぁ!兄さん、真白。
僕達、先に休むね!」
「ん、おやすみ!」
「おやすみ~!朱兄ちゃん、苗!」
しかし!!
黄河は、とんでもない事を言い出したのだ。
「秀実は、ここの使用人として働いてもらう。
杉尾には、会社の秘書に専念してもらうようにしたから、ちょうどよかった!
真白がこの屋敷に花苗以外の女と住むのを、嫌がってたしな!まぁ、かといって秀実はここに住むことになるが……」
秀実が引っ越してくる前日の夜。
今は、二階リビングでいつもの団欒中だ。
「え!!?
黄河さん、今……なんて?」
花苗が黄河の言葉にかなり驚愕し、困惑している。
「なーんだ!
それなら、いいよ!」
「兄さん、そうならそうと言ってよ!!」
反対に朱雀と真白は、黄河の言葉に納得していた。
「え!?朱雀、真白くんも!
黄河さんが言ってる意味わかってる?」
「うん!」
「苗、俺は黄兄ちゃんと、朱兄ちゃんや苗を他の人間に取られるのが嫌なの。
俺達は“特別”だから、外界の人間は俺達と対等に話せないんだよ?」
「そんな……」
「だから言ったろ?
“今までと何も変わらない”って!」
その当然のような三兄弟を見ていて、花苗は思う。
忘れていた━━━━━
西岡三兄弟は“普通”じゃない。
生まれた時から、ある意味“王族”のように“特別”だと言われて生きてきた三兄弟。
だから今ここで“普通”の考えを言ったところで、三人には何も響かないのだ。
花苗はこれから起こるであろう、残酷な生活を想像し震えていた。
そしてできる限り、義理の姉になる秀実の力にならなければと心に誓っていた。
「花苗、どうしたの?
震えてる?寒い?」
「え?う、ううん。大丈夫だよ」
「でも、震えてるよ?」
「花苗様、温かいお飲み物を持ってこさせますね」
森宮が、花苗の足元に跪き言った。
「ううん。いらない。ありがとう、森宮さん。
朱雀、お部屋に行かない?
なんか、疲れちゃった。もう寝たいな…」
朱雀の服を少し掴んで、見上げた花苗。
「わかったぁ!兄さん、真白。
僕達、先に休むね!」
「ん、おやすみ!」
「おやすみ~!朱兄ちゃん、苗!」