西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
屋敷に帰り、いつものように二人で遊ぶ。
いつものように花苗が惨敗して、二人はそれぞれ部屋に戻った。
「おやすみなさい、真白くん」
「おやすみー
もし、一人で寝るの怖かったら部屋おいでよ!
添い寝はさすがに朱兄ちゃんに殺されるから、苗が眠るまで話し相手になるよ!」
「うん、大丈夫だよ!ありがとう!」
しかし━━━━━━━
寝れない。
怖いからではない。
朱雀がいない夜が初めてだからだ。
「朱雀に会いたいなぁ…」
いつも誰かが傍にいる生活をしていた花苗。
特に朱雀は花苗から頑なに離れないので、こんな風に一人で過ごすのはやけに寂しい。
朱雀の声だけでも聞きたいなと思い、スマホを操作する。通話のボタンをタップしようとして止まった。
「こんな夜遅くに、ダメだよね…」
真白の部屋に行き、ドア前で止まる。
「うーん。寝てたら、起こすのやだし……」
なんとなく、外に出た。
「星、綺麗……」
広い庭の西岡の敷地。
やけに恐ろしい。
花畑のように沢山の花が咲き乱れている為、それがカサカサと動き妙に恐ろしさを誘う。
「な、なんか…こ、怖い……」
花苗は慌てて屋敷内に入った。
部屋に戻りベットに入るが、余計に眠れない。
「うー外、出なきゃよかった…」
ガバッと起きた花苗は、真白の部屋に向かった。
今度は迷わず、ノックをする。
「はーい、苗?
どうぞー」
「ごめんね…真白くん。
起きてた?」
「うん、ゲームしてた」
「ごめんね、少しだけいい?」
「もちろん!ソファ座りなよ!」
「うん」
「森宮になんか飲み物持ってこさせる?」
「え?ダメだよ!もう2時半過ぎてるよ?」
「でも、それが━━━━」
「森宮さんのお仕事なんでしょ?
でも、ダメ!!飲み物いらないから!」
「………ところで苗、寝れないの?」
少し不満そうにしながら、花苗に問いかける真白。
「うん、なんか怖くて…」
「朱兄ちゃんがいないもんね」
「うん、いつも朱雀がいるのが当たり前だったから。
それになんだか、部屋がやけに広く感じるし……」
「兄ちゃんに電話してみたら?」
いつものように花苗が惨敗して、二人はそれぞれ部屋に戻った。
「おやすみなさい、真白くん」
「おやすみー
もし、一人で寝るの怖かったら部屋おいでよ!
添い寝はさすがに朱兄ちゃんに殺されるから、苗が眠るまで話し相手になるよ!」
「うん、大丈夫だよ!ありがとう!」
しかし━━━━━━━
寝れない。
怖いからではない。
朱雀がいない夜が初めてだからだ。
「朱雀に会いたいなぁ…」
いつも誰かが傍にいる生活をしていた花苗。
特に朱雀は花苗から頑なに離れないので、こんな風に一人で過ごすのはやけに寂しい。
朱雀の声だけでも聞きたいなと思い、スマホを操作する。通話のボタンをタップしようとして止まった。
「こんな夜遅くに、ダメだよね…」
真白の部屋に行き、ドア前で止まる。
「うーん。寝てたら、起こすのやだし……」
なんとなく、外に出た。
「星、綺麗……」
広い庭の西岡の敷地。
やけに恐ろしい。
花畑のように沢山の花が咲き乱れている為、それがカサカサと動き妙に恐ろしさを誘う。
「な、なんか…こ、怖い……」
花苗は慌てて屋敷内に入った。
部屋に戻りベットに入るが、余計に眠れない。
「うー外、出なきゃよかった…」
ガバッと起きた花苗は、真白の部屋に向かった。
今度は迷わず、ノックをする。
「はーい、苗?
どうぞー」
「ごめんね…真白くん。
起きてた?」
「うん、ゲームしてた」
「ごめんね、少しだけいい?」
「もちろん!ソファ座りなよ!」
「うん」
「森宮になんか飲み物持ってこさせる?」
「え?ダメだよ!もう2時半過ぎてるよ?」
「でも、それが━━━━」
「森宮さんのお仕事なんでしょ?
でも、ダメ!!飲み物いらないから!」
「………ところで苗、寝れないの?」
少し不満そうにしながら、花苗に問いかける真白。
「うん、なんか怖くて…」
「朱兄ちゃんがいないもんね」
「うん、いつも朱雀がいるのが当たり前だったから。
それになんだか、部屋がやけに広く感じるし……」
「兄ちゃんに電話してみたら?」