西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「ダメだよ!?朱雀、寝てるかもだし…」
「二人共、起きてるよ」
「え?」
「さっきまで電話してたから。俺。
俺だって、寂しいし!
苗がかけづらいなら、俺が朱兄ちゃんにかける」
「え!!?だ、ダメだよ!!真白く━━━━」
花苗が止めるのもむなしく、あっという間にかけた真白。
「━━━━━朱兄ちゃん?ごめんね、何度も。苗にかわるね!
…………はい、苗」
「うん…
…………もしもし?朱雀」
『花苗?どうしたの?寝れない?』
「ごめんね…こんな遅くに……」
『ううん。もう少しで仕事終わるし』
「え!?お仕事中?
ご、ごめんね!すぐに切るね!」
『あーー待って!!切らないで!』
「朱雀?」
『せっかく花苗の声聞けたのに、切らないでよ!
嬉しいなぁ!明日にならないと花苗の声が聞けないと思ってたから!て言っても、もう今日か!』
「うん…」
『花苗?』
「朱雀」
『ん?』
「やっぱ、電話しなきゃよかった…」
『━━━━は?』
「会いたいよ、朱雀」
『花、苗?』
「朱雀のせいだよ!
なんで、たった一晩のことなのにこんなに会いたくなるの?
朱雀や黄河さんや、真白くんのせいで私、一人じゃ何もできない!」
花苗は今感情を吐き出してみて、初めて自分がどれ程西岡三兄弟に囚われ、放れられなくなっているかを知った気がした。
『………』
「あ、ご、ごめんね!」
『花苗』
「え?」
『もう少し待ってて。仕事終わらせたら、急いで帰るから』
「え?え?ち、違うの!ごめんね!
朱雀、そんな無理しないで!私もう寝るから!
だから、朱雀もお仕事終わったら寝なきゃ!
だから、おやすみなさい、朱雀!」
花苗は捲し立てるように言って、通話を切った。
「苗?」
「あ、真白くん、寝るね!今度こそおやすみなさい」
スマホを渡しながら言って、真白の部屋を出ようと立ち上がった。
「朱兄ちゃん、もうすぐ帰ってくるんでしょ?
一緒に待ってようよ!」
「え…でも…」
「ほら、いいから!スマホゲームでもしてさ!」
二人は並んでソファに座り、花苗は真白がしているゲームをただ見ていた。
「二人共、起きてるよ」
「え?」
「さっきまで電話してたから。俺。
俺だって、寂しいし!
苗がかけづらいなら、俺が朱兄ちゃんにかける」
「え!!?だ、ダメだよ!!真白く━━━━」
花苗が止めるのもむなしく、あっという間にかけた真白。
「━━━━━朱兄ちゃん?ごめんね、何度も。苗にかわるね!
…………はい、苗」
「うん…
…………もしもし?朱雀」
『花苗?どうしたの?寝れない?』
「ごめんね…こんな遅くに……」
『ううん。もう少しで仕事終わるし』
「え!?お仕事中?
ご、ごめんね!すぐに切るね!」
『あーー待って!!切らないで!』
「朱雀?」
『せっかく花苗の声聞けたのに、切らないでよ!
嬉しいなぁ!明日にならないと花苗の声が聞けないと思ってたから!て言っても、もう今日か!』
「うん…」
『花苗?』
「朱雀」
『ん?』
「やっぱ、電話しなきゃよかった…」
『━━━━は?』
「会いたいよ、朱雀」
『花、苗?』
「朱雀のせいだよ!
なんで、たった一晩のことなのにこんなに会いたくなるの?
朱雀や黄河さんや、真白くんのせいで私、一人じゃ何もできない!」
花苗は今感情を吐き出してみて、初めて自分がどれ程西岡三兄弟に囚われ、放れられなくなっているかを知った気がした。
『………』
「あ、ご、ごめんね!」
『花苗』
「え?」
『もう少し待ってて。仕事終わらせたら、急いで帰るから』
「え?え?ち、違うの!ごめんね!
朱雀、そんな無理しないで!私もう寝るから!
だから、朱雀もお仕事終わったら寝なきゃ!
だから、おやすみなさい、朱雀!」
花苗は捲し立てるように言って、通話を切った。
「苗?」
「あ、真白くん、寝るね!今度こそおやすみなさい」
スマホを渡しながら言って、真白の部屋を出ようと立ち上がった。
「朱兄ちゃん、もうすぐ帰ってくるんでしょ?
一緒に待ってようよ!」
「え…でも…」
「ほら、いいから!スマホゲームでもしてさ!」
二人は並んでソファに座り、花苗は真白がしているゲームをただ見ていた。