西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
朱雀は花苗をベットに下ろした。

そして組み敷いて、ネグリジェを引き裂いた。
今の朱雀に、優しく脱がせるなんて余裕はない。

寝息をたてて眠っている花苗の頬を撫でた。
「花苗…」
そのまま口唇に動かし、なぞる。
「花苗」
そして首、鎖骨、少しずつてを滑らせていく。

下着も全て取り、裸にした。

「花苗…綺麗……」
身体中にある、自分がつけたキスマークと噛み痕を見てうっとりとして言う。

そしてその一つ一つに口唇を落とした。

「んん…」
夢中で身体中キスしていると、花苗が目を覚ました。
「あ、起きた…花苗。
ただいま……!」
「え?朱雀…?」

「うん!ごめんね、花苗が好きすぎて勝手に愛してた」
すると、あっという間に花苗の目が潤み出した。
そして、朱雀に抱きついた。

「朱雀、朱雀、朱雀、朱雀!」
「ど、どうしたの?」
「ごめんなさい!あんな、困らせる電話して!
朱雀、疲れてるのにごめんなさい!」
朱雀の首に抱きつき、肩に顔を埋めた。

「ううん。謝らないで?
僕、ほんとはスッゴく嬉しかったんだよ!
花苗があんな風に甘えてくれたこと」
朱雀も花苗の肩に顔を埋めながら、背中をゆっくりさすり聞いている。

「うん。朱雀、もう一人にしないで!」
「うん!」
「今日ね、真白くんがいてくれたお陰で夜寝るまでは寂しくなかったの」
「うん」
「でもこの部屋に一人になった途端、寂しくて、なんか怖くて………」
「うん」
「朱雀に会いたくて堪らなかった」
「うん」

「私はもう……朱雀がいないと、本当に生きていけないみたい」

その言葉に、朱雀は狂喜に震える。
花苗の自分への執着に、顔のにやけが止まらない。

「………」
「朱雀、ごめんなさい…」
朱雀が狂喜に震えて何も答えないので、花苗は怒らせたのではないかと謝る。

「あ…ううん!違うよ、嬉しすぎて言葉が出なかっただけなの~
大丈夫だよ!僕がずーーーっと、傍にいて放れないからね!」
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