西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「んあ……あぁ…だめ……ま、た…やぁ………」
「花苗…大好きだよ…大好き……愛してるよ…」
「朱雀…もっと……」
「うん……まだ、終わらないよ………
止まらないんから……」
「まだ…朱雀…ほし……あ…だめ…また……」

「止まらない…止まらないんだ……花苗、見て…?
僕を……僕だけを…見て…」
「朱雀…」
花苗は目の前がかすれて、朱雀が見えなくなりそうで自分の手の甲を噛んだ。

「あ!花苗!ダメだよ!?大丈夫だから…ちゃんと、僕が…引き戻すから……」
「嫌……朱…雀…すざ……」
朱雀は、花苗の手を取り指を絡ませた。
そして花苗の噛んだ痕を、ペロッと舐めた。

「すざ…」
花苗の意識が飛ぶ。
「………」
「………」
「………花苗…
……ごめんね…まだ…花苗が足りない……花苗が欲しい…」

朱雀は花苗の胸元を噛んだ。

「……っあ…!」
「おかえり…ごめんね……まだまだ…花苗をちょうだい…」
胸の噛み痕を、ペロッと舐めた朱雀。
その表情が妖しい。
またスプリングの音を響かせ、動き出した。
「んぁぁ…ひやぁ……あ…ぁ…」

何度も落ちて引き戻されながら、花苗の身体にキスマークと噛み痕が増えていく。
「花苗…綺麗……」
朱雀は、花苗への狂愛と真白への嫉妬をひたすら花苗にぶつけていた。

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漸く、朱雀がおさまり花苗を腕枕して眠りについて数分もかからない内に、水樹が二人を起こしに来た。

いつものようにリモコンでカーテンを開けると、すぐに朱雀が起きた。
「あれ?若様?お帰りになられてたんですか?
おはようございます」
「今日僕達は朝食いらない。
今寝たとこなんだ。またカーテン閉めて!」

「あ、はい。かしこまりました」
そう言って、カーテンを閉め部屋を出ようとする水樹の背中に朱雀が言った。

「真白に言っておいて!
昨日は花苗のこと、ありがとう!って!」
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