西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
【黄河】
次の日の朝。
塩見が黄河を起こしに行くと、機嫌の悪さが増していた。
「ご主人様、おはようございます」
「あぁ」
起き上がりはしたが、頭を抱えうなだれていた。
「ご主人様?」
「いいから、早く出ていけ!」
ダイニングでも、あまり食事が進まない。
それを見た花苗が、スッと立ち上がり黄河の元へ行く。
「花苗?僕から離れないで!」
「ちょっと待って、朱雀。
黄河さん、ごめんね…」
そう言って、黄河の額に触れた。
「………」
「…………やっぱり……森宮さん!先生を呼んでください」
「は、はい!」
「苗?」
「黄河さん、熱がある。
だからかぁ…それで昨日から機嫌が悪かったんだね。
黄河さん、早く言ってよ!
昨日の内に先生に診てもらってたら、今日はもう少し楽だったはずだよ!」
「大丈夫だ、このくらい」
「ダメ!!とにかく、今日は一日横になってないと…!」
「は?仕事があるから、無理だ!」
「兄さん、それは僕と真白でするから。
ゆっくり休んで?きっと疲れたんだよ!」
「そうだよ。黄兄ちゃんのことだから、一睡もせずに仕事してたんでしょ?」
「ね?黄河さん、今日はお休み!」
三人に言われ、さすがに黄河も何も言えなくなる。
おとなしく部屋に向かったのだった。
朱雀と真白を見送った花苗が、黄河の部屋に向かう。
ベットの横に椅子を置いて座り、黄河の顔を覗き込んだ。寝息をたてて眠っていた。
「黄河さん、ずっと傍にいるからね」
花苗はずっと黄河の寝顔を見つめていた。
しばらくして黄河が目を覚ます。
「んん…花苗…」
「黄河さん、大丈夫?」
「あぁ、なんか軽くなった」
ゆっくり起き上がった黄河。
「よかった~!
お腹すかない?」
「あぁ」
「じゃあ…これ、食べて?」
黄河の膝の上にトレーを置いた花苗。
そこにはご飯と味噌汁と、梅干しがあった。
「これ、花苗が?」
「うん!」
「ありがとな!」
そう言って、頭をポンポンと撫でた黄河だった。
塩見が黄河を起こしに行くと、機嫌の悪さが増していた。
「ご主人様、おはようございます」
「あぁ」
起き上がりはしたが、頭を抱えうなだれていた。
「ご主人様?」
「いいから、早く出ていけ!」
ダイニングでも、あまり食事が進まない。
それを見た花苗が、スッと立ち上がり黄河の元へ行く。
「花苗?僕から離れないで!」
「ちょっと待って、朱雀。
黄河さん、ごめんね…」
そう言って、黄河の額に触れた。
「………」
「…………やっぱり……森宮さん!先生を呼んでください」
「は、はい!」
「苗?」
「黄河さん、熱がある。
だからかぁ…それで昨日から機嫌が悪かったんだね。
黄河さん、早く言ってよ!
昨日の内に先生に診てもらってたら、今日はもう少し楽だったはずだよ!」
「大丈夫だ、このくらい」
「ダメ!!とにかく、今日は一日横になってないと…!」
「は?仕事があるから、無理だ!」
「兄さん、それは僕と真白でするから。
ゆっくり休んで?きっと疲れたんだよ!」
「そうだよ。黄兄ちゃんのことだから、一睡もせずに仕事してたんでしょ?」
「ね?黄河さん、今日はお休み!」
三人に言われ、さすがに黄河も何も言えなくなる。
おとなしく部屋に向かったのだった。
朱雀と真白を見送った花苗が、黄河の部屋に向かう。
ベットの横に椅子を置いて座り、黄河の顔を覗き込んだ。寝息をたてて眠っていた。
「黄河さん、ずっと傍にいるからね」
花苗はずっと黄河の寝顔を見つめていた。
しばらくして黄河が目を覚ます。
「んん…花苗…」
「黄河さん、大丈夫?」
「あぁ、なんか軽くなった」
ゆっくり起き上がった黄河。
「よかった~!
お腹すかない?」
「あぁ」
「じゃあ…これ、食べて?」
黄河の膝の上にトレーを置いた花苗。
そこにはご飯と味噌汁と、梅干しがあった。
「これ、花苗が?」
「うん!」
「ありがとな!」
そう言って、頭をポンポンと撫でた黄河だった。