西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「フフ…たまには、休肺日もいいかもなと思ってな!
花苗が俺の身体を心配してのことだし」
「黄河さん…」
「ほら、持っててくれ!手元にあると、煙草吸ってしまいそうだから」
そう言って、花苗に煙草と以前プレゼントしたジッポーを渡した黄河。
「うん、じゃあ明日の朝に返すね!」
「あぁ」
微笑み言った黄河だった。
「三人は、ほんとに優しいね」
「ん?急にどうした?」
「ここ数日、それぞれと二人で過ごしてて思ったの。
みんな、優しいなって!」
「そりゃあ、お前は大切な妹だしな!」
「うん、でもね…」
「ん?」
「怒らないで聞いてね」
「うん」
「正直、この屋敷から逃げ出したいって何度も思ったことあるの、私」
「まぁ、普通はそうだな」
「だって三人は、私以外の人達には残酷な位に冷たくて、厳しくて、恐ろしいから」
「あぁ」
「でも、矛盾してるんだけど……三人と離れてると、凄く不安になるの。
特に朱雀がいないと…不安で、息苦しくなる」
「そうなるように、俺達がしたからな!」
「え……」
「特に朱雀が!と言った方がいいかな」
「どうゆうこと?」
「朱雀はよく言ってた。
どうすれば、花苗を吸収できるの?って」
「吸…収…?」
「あぁ。最初は“そんなことできない。
花苗は紫苑の恋人だし、花苗を傷つけるだけだって!
花苗が好きなら、諦めて祝福することも愛することだろ?”って、言い聞かせた。
でも、日に日に朱雀は花苗への気持ちを募らせていって、俺の言葉でさえ聞く耳を持たなくなったんだ」
「………」
「花苗も知ってると思うが……どんどん壊れていって、花苗に近づく奴を片っ端から排除するようになった。
そして、最終的に言い出したんだ………
まずは紫苑から奪って、すぐに結婚して、少しずつ縛って花苗の全てを吸収するって」
「うん…そうだね……
今でも覚えてるよ。
朱雀が“僕を、助けて!”って言った時のこと。
あの時の朱雀、本当にぼろぼろだった。
あのまま紫苑くんと別れなかったら、きっと……」
「“全員”を殺し回ってただろうな。
紫苑や花苗はもちろん。
俺や真白、人間全てを……」
花苗が俺の身体を心配してのことだし」
「黄河さん…」
「ほら、持っててくれ!手元にあると、煙草吸ってしまいそうだから」
そう言って、花苗に煙草と以前プレゼントしたジッポーを渡した黄河。
「うん、じゃあ明日の朝に返すね!」
「あぁ」
微笑み言った黄河だった。
「三人は、ほんとに優しいね」
「ん?急にどうした?」
「ここ数日、それぞれと二人で過ごしてて思ったの。
みんな、優しいなって!」
「そりゃあ、お前は大切な妹だしな!」
「うん、でもね…」
「ん?」
「怒らないで聞いてね」
「うん」
「正直、この屋敷から逃げ出したいって何度も思ったことあるの、私」
「まぁ、普通はそうだな」
「だって三人は、私以外の人達には残酷な位に冷たくて、厳しくて、恐ろしいから」
「あぁ」
「でも、矛盾してるんだけど……三人と離れてると、凄く不安になるの。
特に朱雀がいないと…不安で、息苦しくなる」
「そうなるように、俺達がしたからな!」
「え……」
「特に朱雀が!と言った方がいいかな」
「どうゆうこと?」
「朱雀はよく言ってた。
どうすれば、花苗を吸収できるの?って」
「吸…収…?」
「あぁ。最初は“そんなことできない。
花苗は紫苑の恋人だし、花苗を傷つけるだけだって!
花苗が好きなら、諦めて祝福することも愛することだろ?”って、言い聞かせた。
でも、日に日に朱雀は花苗への気持ちを募らせていって、俺の言葉でさえ聞く耳を持たなくなったんだ」
「………」
「花苗も知ってると思うが……どんどん壊れていって、花苗に近づく奴を片っ端から排除するようになった。
そして、最終的に言い出したんだ………
まずは紫苑から奪って、すぐに結婚して、少しずつ縛って花苗の全てを吸収するって」
「うん…そうだね……
今でも覚えてるよ。
朱雀が“僕を、助けて!”って言った時のこと。
あの時の朱雀、本当にぼろぼろだった。
あのまま紫苑くんと別れなかったら、きっと……」
「“全員”を殺し回ってただろうな。
紫苑や花苗はもちろん。
俺や真白、人間全てを……」