西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「ごめんね…花苗」
「ううん…」
みんなそれぞれ部屋に戻り、朱雀は花苗と部屋の風呂に入っていた。
並んでバスタブに浸かり、花苗の顔を覗き込みながら言った朱雀。
切なそうに瞳が揺れていた。
その瞳を見ると、花苗も悲しくなる。
花苗はそのまま、朱雀の口唇を塞ぐように重ねた。
………………
「花苗?」
「私は朱雀が好き!」
「うん、僕も大好き!」
「好きなの」
「うん」
「好きなのっ!!」
「うん、ありがと」
「どうすればいい?」
「ん?」
「どうすれば、朱雀は安心するの?」
「花苗…」
「私の気持ち、ちゃんと伝わってる?」
「うん!」
「だったら、そんなに不安にならないで?
私は傍にいるから」
そう言って、朱雀に抱きついた花苗。
そして朱雀の膝の上に跨がった。
「花苗?」
「朱雀」
「ん?」
「愛し合おう?」
「ここで?」
「ダメ?」
「ううん、いいよ」
そのまま二人は愛し合った。
「んん…朱雀…」
「ん?花苗、気持ちいい?」
「噛んでいい?私が朱雀を」
「フフ…いいよ?どこにつけてくれるの?印」
「首」
「ん。じゃあ…どうぞ?」
「………」
「花苗?どうしたの?」
「…………怖くないの?」
「うん、全然」
「噛まれるって、とっても痛いんだよ?」
「うん、でも花苗に噛まれるなら幸せ~!
だから、早く噛んで?」
朱雀はニコニコして、花苗に催促している。
「………やっぱり噛まない」
「えーーなんでぇ?」
「なんだか、私の方が怖い…」
「……いいんだよ?花苗なら…」
「え?」
「花苗になら、何をされても幸せ。
あ!勘違いしないでね!
僕から離れるのは、何があってもダメだよ!」
「………」
違う。
花苗が怖いのは、朱雀を噛むことではない。
いくら花苗になら何をされても幸せだからと言って、噛まれることを喜んでいる異常な感覚の朱雀が怖いのだ。
そして何より怖いのは………
そんな異常な朱雀を愛し、放れられない自分だ。
「ううん…」
みんなそれぞれ部屋に戻り、朱雀は花苗と部屋の風呂に入っていた。
並んでバスタブに浸かり、花苗の顔を覗き込みながら言った朱雀。
切なそうに瞳が揺れていた。
その瞳を見ると、花苗も悲しくなる。
花苗はそのまま、朱雀の口唇を塞ぐように重ねた。
………………
「花苗?」
「私は朱雀が好き!」
「うん、僕も大好き!」
「好きなの」
「うん」
「好きなのっ!!」
「うん、ありがと」
「どうすればいい?」
「ん?」
「どうすれば、朱雀は安心するの?」
「花苗…」
「私の気持ち、ちゃんと伝わってる?」
「うん!」
「だったら、そんなに不安にならないで?
私は傍にいるから」
そう言って、朱雀に抱きついた花苗。
そして朱雀の膝の上に跨がった。
「花苗?」
「朱雀」
「ん?」
「愛し合おう?」
「ここで?」
「ダメ?」
「ううん、いいよ」
そのまま二人は愛し合った。
「んん…朱雀…」
「ん?花苗、気持ちいい?」
「噛んでいい?私が朱雀を」
「フフ…いいよ?どこにつけてくれるの?印」
「首」
「ん。じゃあ…どうぞ?」
「………」
「花苗?どうしたの?」
「…………怖くないの?」
「うん、全然」
「噛まれるって、とっても痛いんだよ?」
「うん、でも花苗に噛まれるなら幸せ~!
だから、早く噛んで?」
朱雀はニコニコして、花苗に催促している。
「………やっぱり噛まない」
「えーーなんでぇ?」
「なんだか、私の方が怖い…」
「……いいんだよ?花苗なら…」
「え?」
「花苗になら、何をされても幸せ。
あ!勘違いしないでね!
僕から離れるのは、何があってもダメだよ!」
「………」
違う。
花苗が怖いのは、朱雀を噛むことではない。
いくら花苗になら何をされても幸せだからと言って、噛まれることを喜んでいる異常な感覚の朱雀が怖いのだ。
そして何より怖いのは………
そんな異常な朱雀を愛し、放れられない自分だ。