日溜まりの憂鬱
「菜穂は今、幸せ?」
「もちろん幸せよ」
「そうか」
そう言った修也はよしよしと大きな手のひらで頭を撫でてくれた。
修也はいつも、どんなときも理解者であり、味方でいてくれる。幸せだ。凄く幸せだ。だがその幸せの隙間を縫うようにして一縷の不安が訪れる。
「修也って本当に優しいよね。ねえ、修也も幸せ?」
「また同じこと言ってる」
「だって幸せ過ぎると不安になるの」
修也が苦笑した。同じ質問を何度も繰り返すのは菜穂も承知していたが、何度も確認して何度でも答えてもらわなければ不安になる。この性格は今後もきっと変わらないだろう。
「俺も幸せだよ」
その言葉に安堵した。しかし今夜の修也は「でも」と付け足した。
「もちろん幸せよ」
「そうか」
そう言った修也はよしよしと大きな手のひらで頭を撫でてくれた。
修也はいつも、どんなときも理解者であり、味方でいてくれる。幸せだ。凄く幸せだ。だがその幸せの隙間を縫うようにして一縷の不安が訪れる。
「修也って本当に優しいよね。ねえ、修也も幸せ?」
「また同じこと言ってる」
「だって幸せ過ぎると不安になるの」
修也が苦笑した。同じ質問を何度も繰り返すのは菜穂も承知していたが、何度も確認して何度でも答えてもらわなければ不安になる。この性格は今後もきっと変わらないだろう。
「俺も幸せだよ」
その言葉に安堵した。しかし今夜の修也は「でも」と付け足した。