日溜まりの憂鬱
6章
面接から今日で一週間を迎えた。
そろそろライフマーケットから電話が入る頃だろうと、極力スマホを手放さずにいるが、一向にその気配がない。
五日が過ぎた辺りで野田さんに連絡をとってみようかと思ったけれど、急かすのは気が引けるし、一週間は待ってみるかと鷹揚に構えていた。
そして一週間目の今日、既に17時近いのに未だに連絡がない。どうしたものかと思案していたところ、18時前に野田さんから着信が入った。
「―――え?」
『本当にごめんなさい』
一瞬、野田さんが何を言ったのか理解が出来なかった。
『今回はご縁がなかったってことで……。菜穂ちゃん、本当にごめんね』
「え、あの……、面接は形だけって話だったよね? 野田さん、そう言ってたと思うんだけど」
『本当に申し訳ない。内部の話だから詳しいことは教えられないんだけど、新人教育担当は他の人がするらしくて……』
そろそろライフマーケットから電話が入る頃だろうと、極力スマホを手放さずにいるが、一向にその気配がない。
五日が過ぎた辺りで野田さんに連絡をとってみようかと思ったけれど、急かすのは気が引けるし、一週間は待ってみるかと鷹揚に構えていた。
そして一週間目の今日、既に17時近いのに未だに連絡がない。どうしたものかと思案していたところ、18時前に野田さんから着信が入った。
「―――え?」
『本当にごめんなさい』
一瞬、野田さんが何を言ったのか理解が出来なかった。
『今回はご縁がなかったってことで……。菜穂ちゃん、本当にごめんね』
「え、あの……、面接は形だけって話だったよね? 野田さん、そう言ってたと思うんだけど」
『本当に申し訳ない。内部の話だから詳しいことは教えられないんだけど、新人教育担当は他の人がするらしくて……』