レムナント
「じゃあ頼んだよ、アラン。」
「おう、任せとけ」
キースが出て行くとアリスは本だらけの部屋を見渡した。
アランはアリスの前に来るとまじまじと顔を見た。
「ほーんとに、よくまぁキースさんも。」
「……?何がですか…」
「いや、何でもない。さぁさっそく仕事を説明するよ。助かったよ、もう猫の手も借りたいくらいだったんだ。」
アランは書類で山積みになってる自分机の隣に、アリスを座らせた。
「ここが、君の机。一つ一つ教えて行くから、わからない事があったら何でも聞いてくれ。」
「はい!」
アランはとても丁寧に一つ一つ仕事を教えてくれた。
分かりやすい説明で、アリスも一生懸命メモを取りながら出来ることから始めた。
あっという間に午前中は終わり、アランに言われて行っていた書類のチェックがやっと終わる頃、お昼の鐘の音が鳴った。
「アリス、休憩しよう。」
すると、ソフィアが2人に昼食を持って来てくれた。