レムナント

「じゃあ頼んだよ、アラン。」

「おう、任せとけ」

キースが出て行くとアリスは本だらけの部屋を見渡した。

アランはアリスの前に来るとまじまじと顔を見た。

「ほーんとに、よくまぁキースさんも。」


「……?何がですか…」


「いや、何でもない。さぁさっそく仕事を説明するよ。助かったよ、もう猫の手も借りたいくらいだったんだ。」

アランは書類で山積みになってる自分机の隣に、アリスを座らせた。


「ここが、君の机。一つ一つ教えて行くから、わからない事があったら何でも聞いてくれ。」


「はい!」


アランはとても丁寧に一つ一つ仕事を教えてくれた。

分かりやすい説明で、アリスも一生懸命メモを取りながら出来ることから始めた。

あっという間に午前中は終わり、アランに言われて行っていた書類のチェックがやっと終わる頃、お昼の鐘の音が鳴った。


「アリス、休憩しよう。」


すると、ソフィアが2人に昼食を持って来てくれた。
< 15 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop