レムナント

「いや〜、ビックリしたよ。」


アリスは顔を真っ赤にして俯いた。

シドの部屋で一通り昨夜のことを説明した後、アランはお腹を抱えて笑った。

「笑い事じゃないです…」

「だから殿下から離れるなと言っただろ?」

そう言うことはもっと早く言ってよね……

「殿下もこんな時間までお休みとは珍しいですね。2人とも今日の執務は午後からにしましょうか。」

シドは隣の部屋から出てくると既に着替えを済ませていた。

「いや、大丈夫だ。国王に呼ばれている」

そう言うとシドは部屋を出て行った。

「アリスは午後からでいい。風呂にでも入ってゆっくりするんだ。」


「はい…すみません。。」


アリスはアランに甘えて自室に戻ると浴槽に浸かった。

「はぁ…」

なんだか、王宮に来て早々やらかしてしまった。。

アリスは浴槽の中で何度も溜息をついた。





< 58 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop