レムナント
「いや〜、ビックリしたよ。」
アリスは顔を真っ赤にして俯いた。
シドの部屋で一通り昨夜のことを説明した後、アランはお腹を抱えて笑った。
「笑い事じゃないです…」
「だから殿下から離れるなと言っただろ?」
そう言うことはもっと早く言ってよね……
「殿下もこんな時間までお休みとは珍しいですね。2人とも今日の執務は午後からにしましょうか。」
シドは隣の部屋から出てくると既に着替えを済ませていた。
「いや、大丈夫だ。国王に呼ばれている」
そう言うとシドは部屋を出て行った。
「アリスは午後からでいい。風呂にでも入ってゆっくりするんだ。」
「はい…すみません。。」
アリスはアランに甘えて自室に戻ると浴槽に浸かった。
「はぁ…」
なんだか、王宮に来て早々やらかしてしまった。。
アリスは浴槽の中で何度も溜息をついた。