レムナント
西の塔に着くと、ある一つの扉の前でアドワンは足を止めた。
「こちらが、アリス様のお部屋になります。」
「ありがとうございます。」
扉を開けるとアリスは驚いた。
十分すぎるくらいの広さで、ベッドや机、ソファも豪華なものだった。
こんないい部屋を用意してもらって良いのかしら…
「お荷物はこちらに置いておきます。時期にキース様がお越しになりますので暫くお寛ぎ下さい。」
「あの、アドワンさん。本当に私でいいのでしょうか?」
心配そうなアリスを見てアドワンは優しく微笑んで頷いた。
「是非に貴方様にお願いしたいと私も思っております。では、失礼致します。」
アドワンが部屋から出て行くと、アリスは椅子に腰掛けた。
はぁ、、本当に大丈夫なのかしら。。