レムナント
翌日ー
シドは一足早く起きると窓を開けた。
嵐はすっかり通り過ぎて木の葉に溜まった雨水がポタポタと地面を濡らしていた。
シドはベッドに眠るアリスとルーンを見た。
2人ともピッタリくっついてスヤスヤ眠っている。
そんな姿を見てシドはふっと笑った。
コンコン
そこへアランがやって来た。
「殿下、もうお目覚めでしたか。」
アランは部屋に入るとベッドを見て驚いた。
「えっ?!アリス?」
アランはシドを見て驚いた顔をした。
シドは何も答えずに身なりを整えた。
「被害の報告は来ているか?」
「あ…いや、、今のところは何も…」
何も答えないシドにアランはもう一度目を擦ってベッドを見た。
「陛下の所へ行ってくる。」
そう言ってシドは部屋を出て行った。
アランはポカンとその場に立ち尽くした。