レムナント
「…んっ」
アリスは日の光が眩しくて目を覚ました。
すると目の前にまだ眠っているルーンの顔があった。
ルーンを起こさないようにゆっくり起き上がると、辺りを見渡した。
シド様は…?
アリスはぼーっと誰もいない部屋を見渡した。
「っ、今何時?!」
ハッとして時計を見た。
しまった…早く起きるはずだったのに。。
ガチャっ
すると、ドアが開いてシドが入ってきた。
「起きたのか。」
「はい…寝坊してしまいました。。」
シドはベッドでまだ眠るルーンの頭を撫でた。
「…昨夜の嵐で王都では被害はなかったようだが、アランと一緒に各州の状況も調べてくれ。」
「分かりました!」
アリスは自室に戻るとシャワーを浴びて、着替えを済ませて執務室へ急いだ。