レムナント
「…だから、泊まったというか、、雷が怖くて一人で眠れなかったから殿下がしたかなく。。」
アリスの話にアランは椅子に腰掛け腕を組んだ。
「だったら、俺を呼べばよかったのに。」
「私も執務室へ行こうとしたわよ。でも、殿下がアランはもう自室に戻ったって言うから。。」
「まぁ、とりあえず分かった。それにしてももし俺以外の奴に見られてたら王宮中で噂になってたぞ。」
確かに…
アランの言葉にアリスは身震いした。
シドは王宮の女性達から人気があるし、部屋に泊まったなんて知れたら大騒ぎになったかもしれない。。
「全くこれで二度目だ。俺の寿命も縮むぞ。」
「ごめんなさい。気をつけるわ。。」
しゅんとするアリスを見てアランはふぅと溜息をついた。
「さぁ、仕事するぞ。」
すると、そこへ兵士が1人入って来た。
「各州より報告書が届きました。」
「早かったな。」
アランは受け取ると内容を確認した。
「…どの州も今回は被害はなかったようだ。俺は殿下に報告してくる。アリスは来週の建国記念日のスケジュールを確認してくれ。」
アランが出て行くとアリスは大きく溜息をついた。